自動化ノウハウ・ツール比較

ZapierとMakeを比較|複雑な自動化・処理量・料金の考え方の違い

ZapierとMakeはどちらもクラウド上でアプリをつなぐ自動化サービスです。ただし、似た処理を作れても、組み立て方と利用量の数え方は同じではありません。

簡単な通知・登録を素早く組みたいか、複数の分岐やデータ加工を目で追いながら作りたいか。 まずこの違いで候補を分け、最後に同じ業務量で料金条件を比較すると判断しやすくなります。

まず同じ業務を2つの方式で考える

例として「申込フォームに入力があったら顧客リストを更新し、条件に応じて営業かサポートへ通知する」業務を想定します。

  • 入力:申込フォームのデータを受ける。
  • 加工:必須項目を確認し、担当部署を分ける。
  • 出力:台帳を更新し、担当部署へ通知する。
  • 失敗対応:登録エラーがあれば担当者に知らせる。

ZapierではZapとアクションを軸に考え、MakeではScenario内のモジュールとルートを視覚的に組むイメージです。実際に利用できる連携や分岐機能はプラン・アプリごとに確認が必要です。

比較表|どんな条件で選ぶか

比較項目ZapierMake
設計の中心トリガーとアクションを組むZapモジュールをつなぐScenario
得意な検討例既製のアプリ連携を早く組み始める分岐や反復、データ整形が多い処理
利用量の考え方タスク・プラン条件を確認クレジット・プラン条件を確認
日本向けアプリ必要なアクションがあるか個別確認必要なモジュールがあるか個別確認
PC画面操作原則としてRPAとは別原則としてRPAとは別
選定時の注意多段処理時のタスク数、制限実行頻度、モジュール・クレジット消費

同じ「月100件」でも料金の比較にならない理由

仮に1件の申込に対して台帳更新、条件判定、通知という処理を行うとしても、各サービスが請求対象とする単位は異なります。各アクションの成功・失敗、トリガー、条件分岐、反復、AI処理で消費がどう扱われるかを公式ルールに照らす必要があります。

次の表を埋めると、月額表示だけの比較より安全です。

見積もる条件記入する内容
月間の受付件数平均と繁忙月の件数
1件に必要な処理登録、通知、分岐、検索、更新など
条件による分岐どれくらいの割合で追加処理が起きるか
再実行エラー・再送で処理数が増えるか
追加費用AIモデル、外部アプリ、上位プランなど

ここで架空の実行件数から料金を算出していません。確定できない消費量を適当な比率で見積もると誤った比較になるからです。

日本のSaaSをつなぐなら、アプリ名ではなく操作を確認

たとえば「顧客を作成できる」アプリでも、「既存顧客の特定項目を更新する」操作には非対応の場合があります。フォーム、会計、顧客管理など、必要な操作単位まで公式アプリ一覧で確認してください。日本語の管理画面やサポートが必須なら、Yoomなど国内向け候補も加えて比較します。

どちらでも作れるフローは、変更時の維持費で判断する

「問い合わせフォーム→顧客管理→通知」という単純な処理は、ZapierとMakeのどちらでも候補になります。ここで比較したいのは最初の画面の好みだけではありません。項目が増えたときの修正、担当者が交代したときの可読性、エラー履歴と再実行の方法を確認します。

要件Zapierで確認したい点Makeで確認したい点
単純な1対1連携必要なトリガーとアクションの提供対応モジュールと接続設定
条件ごとの分岐条件分岐機能と契約条件ルーター・フィルター構成
大量データの分割1件当たりのタスク消費Bundle・モジュールごとの消費
障害時の復旧履歴・再実行の利用条件シナリオのエラー処理と履歴
チーム運用共有・権限・利用枠共同編集・権限・利用枠

費用の見積もりで使ってはいけない簡略式

「1回動かす=1タスク/1クレジット」という前提で試算すると誤ることがあります。Zapierでは複数のアクションが実行される場合があります。Makeでは標準的なモジュール実行だけでなく、AI機能などが変動するクレジット消費になる場合があります。

見積もり前に、月間の入力件数、1件当たりの処理、分岐、再試行回数を整理し、それぞれの公式課金単位で別々に試算することが必要です。

結論|操作の形と月間処理量を揃えて選ぶ

導入開始のわかりやすさを重視するならZapierの詳細、処理の分岐・加工を視覚的に組むならMakeの詳細を確認してください。優劣は業務フローと利用するアプリで変わります。詳細ページから各料金シミュレーションに進み、現在公開されている条件を確認できます。

公式情報

必要な条件がまとまらない場合は、かんたん診断で作業と実行場所から候補を絞れます。